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太秦探訪2 蛇塚古墳

太秦探訪2 蛇塚古墳
太秦探訪その2。

帷子ノ辻の交差点を南へ。
松竹の撮影所のコンクリート塀には
「内部構造の検査により、
強度の確認済みですが、
現在改修工事の計画中につき、
安全性確保のため、
通行時はご注意願います」との
注意書き。

高槻市の事故を
受けてのものでしょう。

コンクリート塀に沿って南下すると、
お目当ての「蛇塚古墳」。
古墳時代後期末に築造された
府内最大の横穴式石室です。
石室内に蛇が棲息していたため、
蛇塚と名付けられました。

このあたりは大昔、渡来系の秦氏が
開発した地域で、
太秦という名前にも、
その名残があるわけですが、
規模の大きさから見て、
首長クラスの墓だったことが
伺えるそうです。

古墳の周りには柵があり、
南京錠がかけられているため、
入れないのですが、
同じタイミングで
古墳愛好家と思われる
3名のおじさまおばさまが、
入っておられたので、
私も便乗しました。
石室の中から見上げる空が青かった。
少しビビっていたのですが、
蛇はいませんでした。

中から出てくると、
古墳愛好家のおじさまに
声を掛けられました。

兄ちゃん、どうすんのや?

聞くと、
本来、近くのこの古墳を管理している
和田さんという方のところで、
受付を済ませて、
南京錠の鍵を借りてからでないと、
ここには入れないらしい。
勝手に入ってしまいごめんなさい。

せっかくなので、
話を聞いてみると、
このあとも太秦嵐山界隈の
古墳を観て回るらしいです。

このあたりは、
平安京ができるより前の遺跡が
いろいろと残されていて、
そのことは知識としては
持っていましたが、
いざ、実際に見てみると、
もとあった知識が、
「刻まれる」感じがあります。

次はちゃんと手続きしてから
蛇塚古墳に入ることにしよう。
まだ見ぬ和田さん、ごめんなさい。
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