京都フルーツ

舞鶴探訪その5

舞鶴探訪その5
舞鶴探訪その5

東舞鶴の駅前の商店街から
舞鶴赤れんがパークのあたりまで
歩いていると、
昨日紹介した自衛隊関連の札と並び、
やたら多いな!と感じるのが
スナックです。

私は何度か、
職場の上司や社長に連れられて
スナックに行ったことはあります。
スナックって何なのか?といえば、
間違ってるかもしれませんが、
やっぱり、
「男を喜ばせる場所」ですよね。

直接的な恋愛体験はできずとも、
節度を保ちながら(ここが大事)
擬似恋愛のような体験ができる。
至れり尽くせりなのに、
それでいて、
ちょっとワガママ言われたり、
小馬鹿にされたり、
その匙加減がちょうどよいところに
男は「常連」として通うのだろう。

手塚治虫の『火の鳥』に
空想の世界を作れる
ムーピーってやつが出てきますが、
行きつけのスナックってのは
男にとって、
少なからずムーピーの要素が
あるんじゃないかと思います。

知らんけど。

そんな風にして、
通いつづけたスナックが
閉まってしまったとき、
他に「ムーピー」を持っていない
男であればあるほど、
その現実を直視できなくなるのは
当然のことでしょう。

スナック閉店を知らせる
ママ直筆の貼り紙に
常連のおっさんの返事が
書いてありました。

ママありがとう、
青春終わった

ああ、この港町にも
生々しく、ピュアで、
激しく、鈍臭い男の愛情が、
隠れているのです。
研ぎ澄まされていけば、
犯罪になりかねない、
その危うい愛情を、このおっさんは、
いま、どこで
露わにしているのでしょうか。

TOP