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舞鶴探訪最終回

舞鶴探訪最終回
舞鶴探訪その8

赤れんがと潮風が出合う街、舞鶴。
私は ラジオ番組のなかで、
舞鶴を紹介するコーナーを
担当していることもあり、
ずっと気になっている街でした。

その昔、番組で、
「京都のおススメ紅葉スポットを
教えてください!番組スタッフが
実際に足を運んでみます!」
という呼びかけをしたところ、
無邪気な無邪気な舞鶴のリスナー様が
「舞鶴には金剛院という、
府内指折りの名所があります」と
教えてくださったので、
休日返上で取材に
行ったことがあります。

11月の上旬だったか。

雨が降っていました。
始発でJR二条駅を出発、
東舞鶴駅を降り、
バスで向かおうとするも、
次のバスが来るまで1時間。。

「休み返上」と書きましたが、
私はこの日、15時に京都市内で
歯医者の予約をしていたので、
駅前で1時間も待つ余裕は
ありませんでした。
かといって、
タクシーに乗るほど、
金銭的余裕もないので、
「歩くしかない」と
なったわけですが、
これが なかなか遠いわけです。

ようやく金剛院の最寄りの交差点に
辿り着いたのは
東舞鶴駅を出発してから、
1時間10分ほど経った頃でしょうか。
そのとき、私の隣を
バスが通りすぎていきました。

1時間、
駅でバスを待っていれば、
あれに乗れていたのか。。。

びしょ濡れになりながら、
ようやく金剛院に到着して、
私は青々としたモミジたちに
感激したのを覚えています。

そんな出合いを経て、
今回は街中をゆっくりと
歩くことができました。
急かされて表面だけ見るようでは
観光なんて、
なんにも面白くありません。

じっくりと時間をかけて、
心を開いてこそ、
新しい発見があるのだと思います。

赤れんがと潮風が出合う街、
などという
キャッチフレーズに
おさまりきらない場所であると
わかったことが、
今回の舞鶴探訪の収穫です。

舞鶴、ありがとう。
いつか私も
スーパースターになって、
ここに帰ってくるからな!
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