お願いフルーツ「その他」

読書フルーツ 『おしりのあな うみへいく』

読書フルーツ 『おしりのあな うみへいく』
2019年 読書その35
『おしりのあな うみへいく』

表紙が 完全にアウトですよね。
例えば この表紙の写真の隣に
アイドルの写真を保存して、
交互にスクロールする、
ということを繰り返してみたら、
とてつもない罪悪感が
湧いてくるんじゃないかと思います。

書きながら、
思いついただけのことなので、
それをやってみたわけでは
ありません。
しかし、
思いついてしまった自分を
いまは呪いたい気持ちです。

男というのは
なんと愚かなのでしょう。
いや、すっかり一般論に
してしまいました。
少なくとも私という男は
愚かであります。

さて、この作品はタイトルの通り
お尻の穴が海へ行くお話です。

ただのウケ狙いの絵本ではなく、
これでも、
世の中の不思議を不思議のままで
終わらせるのではなく、
その不思議を解明していくことに
興味を持ってほしいという
科学者の切なる願いが
込められていることを
後書きで知りました。

この絵本ほど、
後書きが重要な意味をもつ作品に
出合ったのは初めてです。

物語は、
終盤に このお尻の穴くんが、
海の生き物たちから
「おまえ、何もんだ!?」と
問いかけられます。
お尻の穴くんは、
大方の予想通りの答えを出します。

そこがこの絵本のハイライトです。
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