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読書フルーツ 『世界は「使われなかった人生」であふれてる』

読書フルーツ 『世界は「使われなかった人生」であふれてる』
2019年読書その36
『世界は「使われなかった人生」で
あふれてる』

先月、
日本経済新聞のコラムに
「何者かになろうと、
ある進路を選ぶことは
別の可能性を失うことでもある」と
書いてありました。

ちょうど卒業のシーズンです。
今年も たくさんの若い人たちが
夢を追うがゆえに
別の可能性を失いました。

そんなタイミングで、
たまたま、
私に勧めていただき、
読んだのがこの本です。

沢木耕太郎
『世界は「使われなかった人生」で
あふれてる』。
要は三十編の映画評論なんですが、
映画って 架空の人物たちの人生を
俯瞰で我々、見られるわけで、
冷静に眺めてみれば、
「そっちには行かんほうが
いいと思うけどな〜」っていう、
そっちの方向に、
主人公が動いたりして、
だからこそ、
面白い物語ができあがるわけですが、
見てる側からすると、
アホやな〜、、、
と思ったりするわけです。

でも、
本人にとってみたら、
そこにしか道はないのですよね。

それでも、
もし、仮に、
使われなかった人生を
彼(彼女)が生きていたら、
物語はどのように展開しただろう。

っていうことを、
いっとき、立ち止まって、
自分の人生に置き換えて、
考えさせてくれましたね。

そのうえで、
私は いまの人生を生きていて、
よかったんじゃないかなって
思えたから幸せなんやと思います。

これからも、
ちゃんと生きたいと思います。
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