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読書フルーツ『齋藤孝のイッキによめる! 小学生のための芥川龍之介』

読書フルーツ『齋藤孝のイッキによめる! 小学生のための芥川龍之介』
2019年読書その40
『齋藤孝のイッキによめる!
小学生のための芥川龍之介』

芥川龍之介は いいですよね。
何がいいって短いんです。

芥川龍之介の作品といって
何が思い浮かびますか?
代表的なものといえば、
『羅生門』『鼻』『芋粥』
『地獄変』『トロッコ』『杜子春』
『蜘蛛の糸』あたりでしょうか。

たぶん、
これらのお話、
全部足しても総量は
夏目漱石の『こころ』より短いです。

それでいて凄いのは、
芥川龍之介の作品は短いくせに
起承転結がキリッとしていて、
主人公の心の移ろいが
流れるように
美しく表現されているところです。

一文字も無駄がない。

野球に例えて申し訳ないですが、
バッティングフォームでいうなら、
これはおそらく、
王貞治でもイチローでも
落合博満でもなく、
前田智徳のフォームです。

落合が打撃を磨くなら
前田のフォームを参考にしろ、
無駄な動きが何一つ無いと
絶賛したといいますからね。

芥川龍之介の文章は
まさしく、それと同じです。
私はそんな偉そうなことを
書けるほど詳しくありませんが、
この本を書いている
齋藤孝先生がおっしゃっています。

※バッティングフォームに
例えてるのは僕が
勝手にしたことです。

こういう文章にこそ、
子供たちに
幼いうちから触れさせたい。
という思いで図書館で
借りてきたわけですが、
まぁ、そういう本に限って
読んではくれないですよね。

個人的には
『羅生門』『トロッコ』『蜜柑』
あたりの主人公の心情の変化を
是非読み取ってほしいのですが。

まぁ、私も芥川龍之介に出会ったのは
高校生の頃だったはずですから、
自分のできなかったことを
求めるのはやめにしよう。
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