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読書フルーツ 『古墳の秘密』

読書フルーツ 『古墳の秘密』
2019年 読書その43『古墳の秘密』

元号が令和に変わりましたね。
だからといって、
私たちの暮らしが
何か変わるわけでもないのですが、
個人的には これまでよりも、
少しだけ元号を大切にしようと
思っています。

例えば、
阪神淡路大震災は1995年、
東日本大震災は2011年ですが、
平成何年か、正直調べないと
わからないです。
別にわからなくてもいいんですけど
わかっておいたら、
わからない自分よりも、
自分が優れているような気がします。
自分だけの問題なので、
わからない人のことを
とやかく言うつもりはないですが
自分に関していうと、
自分のグレードが
上がる感じがするんですよね。

あんまり
わかってもらえないと思いますけど。

こういう、
世の中の役に立つか立たないか、
でいうと「立たない側」に
置かれてしまいがちなものにこそ、
価値を見出していきたい。
っていうのが、
なんやかんやで、
自分がこれまで
大切にしてきたことなんじゃないかと
ふんわり思っていたところ、
一ヶ月前の新元号発表で、
沸き起こった元号ブームと、
出典の万葉集ブーム。

昨今、学びの場でさえ、
「実社会で役に立たない」と
置き去りにされがちな
古典文学にスポットが当たった、
ということだけでも、
私は世の中が私のほうを
振り向いてくれたような気がして
テンションが上がり、
上がりまくった末に
原因不明のウイルス性肺炎に
罹ってしまったわけです。

前振りが長くなりましたが、
そんなわけで、
これから令和の時代は
いままで以上に堂々と
実社会に役立たないであろう知識を
手に入れるべく、
役立たなさそうな本を
読み続けたいと思います。

そういう意味でも
この本は最高でした。
『古墳の秘密』。
とにかく面白かったから
みんな読んでみてくれ。
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