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石本藤雄展in細見美術館

石本藤雄展in細見美術館
少し前のことですが
細見美術館へ石本藤雄展を
観に行ってきました。

実は細見美術館デビューです。

美術の素養のない私は
何を隠そう、
これまでの人生で
美術館に足を踏み入れたことが
ほとんど無いわけですが、
先日、京都国立博物館へ
(美術館じゃないけど)
一遍上人の展覧会を観に行って以来、
すっかりハマってしまいまして、
行ける展覧会は行こう!と
心に決めたのでした。

考えてみれば、
美術の類も いまの世の中、
少し冷遇されがちらのものでは
ありませんか。
令和元年、合理化を脱して、
我々はもっともっと、
「急がば回れ」を地でいかないと
いけないのではないですか?

知りませんけど。

そのうえ、
石本藤雄展に行ったのは
まだ平成だった頃ですけども。

石本藤雄さんのことを
知らない人も多いでしょう。
現に私も知らなかったですから。
ごくごく簡単に言ってしまうと
マリメッコの
テキスタイルデザイナーです。

その石本藤雄さんの作品と
細見美術館が所蔵する琳派作品の
コラボレーションというのが
今回の展覧会のポイントです。

こういう、
異質のものを組み合わせることで
新しい感性が芽生えるんですよね。
私にはあまりわからないですが、
ロックやブルースと
ボーイスカウトやアドベンチャーが
融合したら、
「私の思い出」になるわけですし、
こういう「組み合わせの妙」って
実は私たち、暮らしのなかで、
意識せずとも感じてるんですよね。

そんななかで、
私が心惹かれたのは、
中村芳中という画家の作品でした。

何が良いとか、
そんなこと、あんまりちゃんと
言えないんですけど、
要はジョジョの奇妙な冒険でいう
「スタンド使い同士は惹かれ合う」
という、そういうことでしょう。

なんか、
惹かれるものを感じた。
ただそれだけです。

人だってそうじゃないですか。
好きになるのに理由って
ないですよね。
後々考えてみたら、
ああ、それで俺はこの子のことが
好きなんだな、ってのは
見つかりますけど、
結局それって後付けなわけでして。

ファーストコンタクトの
カツーン!っていう、
「俺、おまえが好き!!」っていう、
その衝動に勝る理屈って
無いと思うんですよね。

お金が無かったから
中村芳中の作品集みたいなやつ、
買えなかったんですけど、
そのうち、どこかで
ちゃんと巡り会えると思ってますよ。

「好き」っていう気持ちは
要するにそういうことでしょう。

というわけで、
細見美術館の石本藤雄展、
みんなにも観に行ってほしい。
でも、ごめんなさい。
会期4月21日まででした。
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