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読書フルーツ『河合隼雄対話集 こころの声を聴く』

読書フルーツ『河合隼雄対話集 こころの声を聴く』
2019年 読書その47
河合隼雄対話集『こころの声を聴く』

心理学者の河合隼雄さんと
著名人の対話集です。
錚々たる顔ぶれとの対話集です。

わかりやすいかどうかは
わかりませんが、
このラインナップは全部、
三沢光晴vs武藤敬司
並みのインパクトがあります。

とかなんとか言いながら、
正直なことを言いますと、
私、河合隼雄の対話相手のこと、
全員ほとんど知りませんでした。
ギリギリ、
谷川俊太郎は 何作か、
詩を読んだことがありますけど、
そのほかは名前は知っていても、
代表作すら読んだことありません。

それでも、
山田太一、安部公房、遠藤周作、
村上春樹あたりが並んでいたら、
「やばい」ということは
肌で感じることができます。

本との出会いで重要なのは、
やはり、この「やばい」っていう
感覚でして、
自分の中のこの感覚に
素直に身を委ねて選んだときは、
だいたい良書に巡りあえますね。

この本も まさにそうでした。

面白いのが、
少なからず名前や著作のことを
知っていた人との対話よりも、
全く知らなかった人との対話のほうが
響いてきたことですね。
河合隼雄のおかげで、
私は また、
新しく扉を開くことができました。

また、
村上春樹や安部公房あたりは、
あえて閉ざしていたところも
あった気がしますが、
河合隼雄のおかげで、
ここの扉も開きたくなりました。

読書ってのは、
そこで完結するんじゃなくて、
大袈裟にいえば、
その後の人生を
変える力がありますね。

そういう意味で、
とてつもなく力のある本なので、
これは是非皆さんに読んでほしい。
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