お願いフルーツ「その他」

読書フルーツ『夜の露台』

読書フルーツ『夜の露台』
2019年 読書その59
『夜の露台』

前にも一度、
竹久夢二の本のことは書きました。
私は夢二の絵が好きで、
金沢にある
夢二の記念館のようなところにも
昔、行ったことがあります。

近くの温泉が、
「湯涌温泉」といいまして、
涌井の「涌」が入っているから、
親近感が湧いたのを覚えています。

先日、嵐山の「ロンドンブックス」
という好きな古書店に
ふらっと入ったら、
この本を見つけて、
「そや、俺は夢二のことが
好きやったんや!」ということを
思い出しまして、これともう一冊、
まとめて買ったのですが、
こういう「直感」を行動に
移したときって、
だいたい「成功」なんですよね。

いや、成功したとき、
自分の直感は鋭かったんですよね。
この感覚が鈍っていないということを
確認できたのがよかった。

私の直感は鈍っていないから、
直感でイヤな感じのすることは
なるべくやらないようにしたいし、
イヤな感じのする人とは、
なるべく関わらないようにしたい。

少し傲慢かもしれませんが、
自分が面白くないと思う人は、
やっぱり面白くないんだと思う。

そういう理屈でいきますと、
竹久夢二は
めちゃくちゃ面白い人ですね。

詩と短編小説が収録されていますが
どちらも 流し読むするのに
ちょうどよい、
ラジオみたいな作品でした。

でしたのに、
ところどころに、
「ぐさり」と突き刺す言葉が現れ、
他の箇所を流し読めてしまう分、
その鋭さがより「ズブリ」と
くるんですよね。

夢二みたいなラジオができたら、
めちゃくちゃ面白いんでしょうね。

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