お願いフルーツ「その他」

読書フルーツ 『くうき』

読書フルーツ 『くうき』
2019年読書その62『くうき』

まど・みちおさんの詩に
ささめやゆきえさんが
絵を描いて絵本になりました。

「くうき」を絵にするのは、
とても難しかったと、
ささめやゆきえさんが言っています。

そりゃあ、そうですよね。
在って無いようなものですし、
描くとなれば、
空気なんて無色で感触もないし、
とにかく「有る」はずなのに、
ことごとく「無い」ものですから、
いやはや「空気」を絵にするって
本当に難しかっただろうと
思うんですが、
それと同じように、
「空気」を詩にするのも
難しかったんじゃなかろうか。

でも、
まど・みちおさんの詩からは
そのような「難産」を
感じることは全くありません。

上手いこと書くなぁ、、、と
感心しますね。

冒頭の
ぼくの 胸の中に
いま 入ってきたのは
いままで ママの胸の中にいた空気
そしてぼくが いま吐いた空気は
もう パパの胸の中に 入っていく

っていうところを読んだとき、
上手いこと書くなぁ、、、と
感心しましたが、それと同時に、
当時 私は 肺炎で
死にかけておりましたので、
ウィルスというのも、
こんな感じで 伝染していくのだろうと
そういう納得もいたしました。

健康でいれば空気は美味しいし、
不健康なら空気に限らず、
思考回路も モチベーションも
あらゆるものがダメになります。

芸術を理解するにも、
本を読んで知識を深めるにも、
美味しい食事を楽しむにも、
とにもかくにも、
何よりまずは「健康」ですね。

「健康」のためにも、
気持ちよく空気が吸いたいものです。
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