お願いフルーツ「その他」

読書フルーツ『戦争と沖縄』

読書フルーツ『戦争と沖縄』
2019年 読書その63
『戦争と沖縄』

私と同じくらいの年齢の皆さんは
(1980年生まれくらいの皆さんは)
幼い頃、祖母や祖父から
聞きたくもない戦争の話を
延々と繰り返され、
うんざりした、という経験を
お持ちではないでしょうか。

同世代に共通する、
いわゆる「あるある」だと
思うんですが、この「あるある」が
いま、危機を迎えています。

自分で「あっ!!」と思ったのが、
我が子2人には
もう戦争のことを話す
おじいちゃんもおばあちゃんも
いないと気づいたことでした。

こうして忌まわしい戦争は
過去の出来事となり、
現実味のない、
歴史の一コマとなっていく。
明治維新や新撰組、
安政の大獄がそうであるように。

風化していくほどに
平和な世の中であることは
ありがたいことですが、
やはり、二度と繰り返しては
ならないことなのだということを
しっかりと語り継いでいくために
私たちは 意識的に
戦争のことを知るようにしないと
いけないのではないかと思います。

この本に関していうと、
大戦下の沖縄のことのほかにも、
島津に虐げられていた頃など、
沖縄の想像を絶する奴隷的暮らし、
その歴史が語られていて、
読んでいて胸が詰まるように
感じるのですが、
そうして 苦しい時代を生き抜いてきた
その歴史を思えば、
「なんくるないさ」という言葉に
沖縄の人々が培ってきた
生きるための工夫が
詰まっているような気がするのです。
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