京都フルーツ

喫茶店のお話シリーズ ボゴタ

喫茶店のお話シリーズ  ボゴタ
久しぶりに喫茶店シリーズ。
ずっと前から
その存在は知りながら、
入ったことのなかったお店に
入ってみました。

前も書いたと思うのですが、
京都のお店って、
わざと入りにくくしてるところ、
絶対にあると思うんですよね。

それこそ、
一見さんお断りじゃないですけど、
客の質を安定させるために、
肌の合わない客は入れないように
わざと飛び込みにくい感じに
してるんじゃないかな。

まぁ、
僕がそういう雰囲気を
気にしすぎなところもあるんですが
なんか京都に対して、
ずっと人見知りをしてきたから、
入れなかったお店って
けっこうあるんですよね。

最近そういうお店に
普通に入れるようになってきたのは
20年住んでみて、
ようやく京都と仲良くなれた、
ということなのかもしれません。

さて、
そんなわけで、
今回初入店したのは
堀川三条下ルにあるボゴタです。
堀川通り沿いにあり、
店内の雰囲気も外から見られます。

だいたい いつも
常連さんっぽい人たちが、
(人見知りならぬ店見知りをしていると
客はみんな常連に見えるんだこれが)
新聞読みながら
コーヒー飲んだりしてるから、
当事者になりたい半面、
俺にはまだまだ・・・
という思いもありました。

そんなことを思いながら、
おもいきって初めて入ってみたら、
だいたいの店は
まぁ、そんなに怖いお店ではなくて、
「こんなもんか」って思うんですが。

ボゴタも 結局は
特に他者を拒むわけでなく、
私を受け入れてくれました。
どうやら二階が
自宅になっているらしく、
マスターの息子と思われる少年が
帰宅して 駆け足で
二階へ上がっていく姿に
私は青春を感じました。

あの光景を
お店の中で見られただけでも
ボゴタに入れるようになった自分を
褒めてやりたい。
京都の暮らしと一つになれたよ。
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