お願いフルーツ「その他」

読書フルーツ 『縁は異なもの』

読書フルーツ 『縁は異なもの』
2019年 読書84 『縁は異なもの』

白洲正子と河合隼雄の対談。
面白すぎる。

いま世間を賑わしている話題といえば
吉本興業だったり、
レペゼン地球だったり、
別に嫌いではないんですけど、
そればっかりだと
食傷気味になります。

それでも報道過多になるのは
数字が取れるからなんでしょうが
本来、メディアとは
それでいいのか?とも思うんです。

数字を取れるものではなく、
数字を取りたいもので
勝負していくという、
気概もなければ余裕もない。

わざわざ
しんどい思いをするくらいなら
SNSで仕入れた 底の浅い情報を
適当に発信しておけば、
一つのコンテンツとして
成り立ってしまうのですから、
そちらを選ぶ気持ちもわかるし、
最近では そちらを選ばないことを
無駄な労力として
バカにされる空気もあります。

そういった現状を
厳しく叱りつけられているような
本物同士の対談です。

日々、自らが
問題としているテーマに向き合い、
仮説を持ち、悩みながら、
立証していくようなことを
繰り返し繰り返していかないと、
人の成長なんてあっという間に
ストップするどころか、
退化してしまいます。

別にそんなことを
書いている対談集ではないんですけど
あまりの濃密な面白さと
テレビから流れてくる醜聞を
ついつい比べてしまったのでした。


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