京都フルーツ

能面能装束展

能面能装束展
取材させていただいたご縁で
招待券を頂戴したので、
金剛能楽堂へ
能面と能装束の展示会へ行ってきた。

受付で 招待券を
スタッフのおじいちゃんに渡すと
やや怪訝な顔をされる。

「あんた、どなたはんや?
なんで あんたみたいな、
ようわからしまへん人が
招待券を持っておいでやすんや?」
という顔をしていたのを
私は見逃さなかった。

その怪訝な顔の理由は
最初からわかっていたが、
中に入ると よりはっきりとした。

明らかに私の来る場所ではない。
有閑マダムと呼ぶにふさわしい
お姉様方が
能楽堂の若いスタッフ(男)たちに
いろいろと説明を受け、
悦に入っていた。

汗をかきながら
一生懸命にマダムに
説明をする若手には
このマダムはんを
立腹させてしもうたら
えらいことになるという、
重圧が感じられた。

と、いろいろと、
外野のことに関しては
私も感じるところが
多々あったわけですが、
肝心の能面と能装束については
正直「すごい」ということしか
感想はなく、
知識と経験がなければ、
これほどまでに語彙は死ぬのかと
情けなくなりながらも、
自分の現在地を知る
よい機会となった。

わからんなりに
ご縁があり、
踏み込むことができた世界、
せっかく興味が湧いたので、
(踏み込んでも全く興味が
湧かない場合もある)
数を観て 次は もう少し、
「すごい」とは違う感想が
持てるようにしたい。
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