京都フルーツ

読書フルーツ 『樂ってなんだろう』

読書フルーツ 『樂ってなんだろう』
2019年 読書90
『樂ってなんだろう』

樂焼きっていうと、
皆さんご存知ですかね。
茶の湯の世界の茶碗なんですが、
『こち亀』で大原部長が
とても大切にしていたけど、
両津が割ってしまった黒樂茶碗、
あれが樂焼きだったんですよね。

っていうレベルでしか、
樂焼きなんて知らなかったのですが
ありがたいことに
ご当代(当時のね)にインタビューを
させていただく機会があり、
(私は裏方。
実際にインタビューしたのは
私ではありません。もちろん)
いろいろと勉強したときに読んだ本。

ご当代は現在は直入さんといいまして
先日 退いてご子息に
吉左衛門の名を譲られましたが、
この直入さんってのは、
とても文章に色気のある方で、
なんか引き込まれるものがあります。

茶碗はというと、
全くわからないのですが、
およそ「侘び寂び」なんてものとは
かけ離れているような印象で、
インタビューを聞いていると、
実際やっぱり、
「侘び寂び」なんてものには
一時期反発をしていた、
というようなことを
おっしゃっていました。

「わかるわからない」なんかより、
「好きか嫌いか」でいいんだと。
そのうえで、好きなら
なぜ好きなのか?を
突き詰めていけばいいと、
そのようなことをおっしゃられて、
とても心強かったことを
覚えています。

自分のこれからの生き方について
指針となるようなことを
話してくださった
インタビューなのでした。

しかし、
カッコよかった。。
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