お願いフルーツ「その他」

読書フルーツ 『谷川俊太郎 質問箱』

読書フルーツ 『谷川俊太郎 質問箱』
2019年読書93
『谷川俊太郎質問箱』

谷川俊太郎さんが
「ほぼ日刊イトイ新聞」の読者から
届いた質問に答える
シリーズの書籍化。

「ほぼ日」って なんか、
アンチでいたくなるものなんです。
何が嫌いってわからないんですが、
「ほぼ日」って隙が無くないですか。
なんか、スタイリッシュすぎて
面白みに欠けるんですよね。

とかなんとか言いながら、
結局のところ、
その面白さに飲み込まれるのが怖くて
あえて触れないようにしている、
というのが正解です。たぶん。

ところが稀に、
意図せずに触れてしまうことがある。
『谷川俊太郎質問箱』がまさにそれで
最近 谷川俊太郎さんのことを
すごく好きだなぁと
思っていたところだったので、
面白そうだから借りてみたら、
ほぼ日の企画だったというわけです。

これだけでも、悔しいけど、
「ほぼ日」は面白いんだということを
私は 自覚せねばなりますまい。

実際、『質問箱』は
めちゃくちゃ面白かったです。
とにかく谷川俊太郎は素晴らしい。

噂によると、
出版界では「詩」というジャンルは
ただ一つ、「谷川俊太郎」以外は
売れないそうですが、
それほどの人物であることが
よくわかります。

この人の言葉に救われた人は
無数にいるでしょう。
この人に憧れて詩の世界に入り、
挫折した人も無数にいるでしょう。

簡単そうで すごく難しいことを
いとも簡単に表現できちゃう。
まさに この人は 巨人です。

あ、それで思い出した。
糸井重里が巨人好きっていうのも、
『ほぼ日』に馴染めない理由の一つ。
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