京都フルーツ

蝋燭能 鵺

蝋燭能 鵺
金剛流の能を観てきました。
蝋燭能 鵺。

本来は蝋燭の火が灯されるのみで
暗闇のなか上演されるそうですが
金剛能楽堂は 能楽堂としては珍しく
照明があるので、
真っ暗闇ということはありません。

照明を採用したのは
時代とともに変化を遂げながら
受け継がれていくべきだという
思いがあるのだそうです。

鵺が 顔は猿、カラダが狸、
尻尾は蛇で空を飛ぶ化け物だ
というのは知ってましたが、
(どこかに虎の要素もあった気がする)
その鵺が何をどうするのか、
正直わからなくて、
やたら「そうろう」って言うな、
と思っていたのですが、
クライマックス、
鼓と謡が一斉に熱を帯びて、
シテ方が髪を振り乱しながら
踊り狂う姿が思いのほか妖しく、
ぐんぐん こっちに迫ってくるようで
ドキドキしながら観ておりました。

内容 全くわからんのに
響いてくるものがあるっていうのは
考えてみたら、
はじめてボブディランの曲を
聴いたときも そうでした。
いまだに何歌ってるんか知らんし。

能も そうやって楽しめるわけだ。
ってわかってよかったです。
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