お願いフルーツ「その他」

読書フルーツ『サラダ記念日』

読書フルーツ『サラダ記念日』
2019年読書95『サラダ記念日』

俵万智さんの出世作(たぶん)。

「この味が いいね」と君が言ったから
七月六日は サラダ記念日

世の中で
短歌をやっていない人にとっても
最も有名な短歌なんじゃないかしら。

短歌を専門にしている方なら
いやいや、もっとあるやろう?と
思われるのでしょうけれど、
普段 短歌など
嗜みもしない身からすれば、
このサラダ記念日ほど、
キャッチーな短歌はありません。

プロ野球に例えるなら、
大谷翔平みたいなものです。

しかも この短歌は
異常に汎用性が高い。
餃子記念日にも プリン記念日にも
何記念日にもアレンジできる。

以前ソーシャルデザインを
専門にされている大学教授が、
流行を作るものの条件として、
●オリジナリティがあり
●誰でも真似ができる ということを
挙げておられましたが、
まさにサラダ記念日は
この二つに該当する
名短歌といえるでしょう。

あとは
この本が出た当初、
俵万智って
25歳くらいやったはずですけど、
めっちゃくちゃ綺麗やったもんね。
僕は10歳かそのくらいでしたけど、
こんなに綺麗な人が
恋愛を匂わせる短歌を詠むのか、と
なんかドキドキしたのを
覚えています。

今回 読み返してみて、
さらに俵万智がサザンと
広島カープ好きだと知り、
余計に好きになりました。

いや、そういうところを
当時の私もしっかり嗅ぎ取っていて
好きになっていたのかもしれません。
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