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読書フルーツ 『三国志 散り様 列伝』

読書フルーツ 『三国志 散り様 列伝』
2019年読書96
『三国志 散り様列伝』

別冊宝島の三国志シリーズは
どれもこれも秀逸なのですが、
この「散り様列伝」も
なかなかでした。

名将は死に際にもドラマがあります。
華々しく散る将もいれば、
晩節を汚しまくる将もいる。
呉の孫権なんかは後者の典型で
横山光輝三国志なんかでは
全く描写されていないので、
私は全く知らなかったため、
へえー、あの孫権がねー、と
逆に好感度がアップしました。

劉備の散り様もなかなかですね。
最後の最後に公私混同してしまい
怒りに任せて呉へ攻め込み、
返り討ちに遭ってしまいます。

ああいうところを
昔は「なんでやねん」と
思っていましたが、
いまは すごく共感できるというか、
「それでこそ人間よな」と
思わせてくれるのです。

三国志って
いまから2000年ほど前の話ですけど
その頃から人間って、
全く成長していません。
そのことについて、
危機感を覚えるよりは、
安心感が勝ってしまうんですよね。
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