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夏休みのこども

夏休みのこども
向日市文化資料館で開催中の企画展
『まぼろしの古代寺院』を
見てきました。

新聞の文化面で知ったのですが、
館のホームページを見ても、
この企画展のことが載っていなくて、
新聞を読んでなければ、
絶対にここに来られていないな、
と思うと やっぱり新聞って
侮れないなと思いました。

いまの仕事に就いた当初、
新聞のコピーをしていたときに、
「新聞っていろいろ載ってるんだな」
って思ったのを思い出しました。

当時すでにネットの記事を読むことが
習慣になっていたものですから、
もともと、新聞しかなかったとき、
「ネットって便利!」と
思っていたはずなのに、
「新聞って情報豊富!」ということを
新鮮に感じるほどに
新聞を忘れていた あの頃なら、
この企画展のことを僕はきっと、
気づかずにいたことでしょう。

知りたいこと以外のことを
知ることができるという点で、
新聞には新聞の良さがありますね。

資料館に入ろうとすると、
小学生の男の子が出てくるところで
すれ違ったのですが、
私が入館者だと見るや、
踵を返し、受付に彼はやってきました。

彼は 私とすれ違うときから、
やけに私のことを観察している、
と言いますか、なんか、
見てないようなフリして、
私のほうに しっかり視線を
向けてきていたので、
なんやなんや?と思っておりました。

どこか挙動不審な感じがあり、
この子、なんかワケありなんか?
と思っていたところ、
「入館ありがとうございます!
この紙のアンケートに
答えてください!」と言ってきまして。

ああ、そうか、
夏休み中に資料館の受付を
体験していたのか。

入館者(私)が入ってきたから、
ちゃんと対応しないといけないけど、
なんか 危なそうな人やから、
大丈夫かな?このまま、
気づかなかったフリして、
外に出てしまおうかな。
いや、それだとせっかく、
受付体験している意味がないから、
どれだけ危ない人でも、
ちゃんと 教えてもらった通りに
案内しないといけないんだ!!
それが僕の今日の仕事なんだ!!

っていう、
不安と葛藤からの確固たる決意が
伝わってきて、
おじさん少し、感激しちゃった。

企画展を見る前から、
来てよかったと思ったよ。
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