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2019年読書97
『風姿 能を見に行こう』

能に興味を持った矢先に
能楽 金剛流 宗家の金剛永謹さんに
インタビュー取材させていただく
機会に恵まれました。
やっぱり 自分と世の中は
繋がっているのにちがいない。

とはいえ、
興味があるというだけで、
全く素人なので、
流石に申し訳ないと思い、
自分なりに勉強しようと思い立ち、
買ったのがこの本です。

風姿っていうのは、
世阿弥の『風姿花伝』から
引用したものでしょう。
ちょうど「金剛流」の鑑賞入門だから
いまの私にこのうえなく、
ジャストフィットな読み物です。

結局 一通り読んではみたものの、
能のことをわかったとは言い難い。
いや、そんなのは当たり前で、
入門書を一度読んだだけで、
お能のことがわかりました、
なんて言われたら、
宗家も 苦笑いすらできないでしょう。

そんなことより大切なのは、
「なんか好き」「なんか気になる」
と思い、これを
読んだという事実なのです。

気になるもののことを
気にして調べて、
そうしてるうちに、
ますますそれが好きになって。

まるで恋愛のようではありませんか。