京都フルーツ

おはらめか、おおはらめか。

おはらめか、おおはらめか。
大原女さんは
「おはらめ」と読むのですが、
10年ほど前に大原の
観光案内所のようなところが、
「おおはら」なのに「おはら」では
ややこしいということで、
「おおはらめ」と
読むようにしたので、
ラジオでも「おおはらめ」と
紹介していたところ、
「おはらめではないのか」という
ご指摘を多数いただきました。
数年前に観光案内所のほうでも
「おはらめ」に戻していました。

読み方一つにも歴史がありますから、
人為的に変えようとしても
いけないものなのですね。
実際に声に出して読んでみると、
「大原女」は「おはらめ」のほうが
リズム感があってしっくりきます。

昔ながらの言葉というのは、
このリズム感というものを
大切にしていたように思うのですが、
それは 紙に記録することを
想定したものでは
なかったからでしょう。

リズミカルなほうが
頭に残りますからね。
祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり、
『平家物語』も琵琶法師が
語り継いでいったものですよね。

口から口へと
語り継いでいくためには
リズムが必要だったということです。
国際会館駅でこの像を見るたびに
そんなことを考えます。
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