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読書フルーツ『世阿弥の言葉』

読書フルーツ『世阿弥の言葉』
2019年 読書107
『世阿弥の言葉』

能楽を大成させた世阿弥は
『風姿花伝』などに
能役者が試練を乗り越えるために
必要なことをいろいろと
書いていますが、
その言葉のなかには
現代を生きる
能楽師ではない私たちにも
深く響く言葉があります。

そんな世阿弥の言葉を
紹介している本です。

有名なところでいうと
「初心忘るべからず」
「秘するは花」。
これ世阿弥なんですね。

初心っていうのは
人生の試練の時に、
どうやってその試練を
乗り越えていったのか、
という戦略や心がまえを
忘れるな、ということらしいです。

未熟であった頃の最初の試練や
失敗こそが「初心」であり、
この若い頃の失敗や試練を
忘れないことが成功の糧となります。

前々の非を知るを、
後々の是とす

とても美しい響きのある言葉です。
我が身の周りをみてみると、
まず「非を知る」ことから
逃げている人が余りにも多い。
自分の非を認めない人は
非を知ることなどできません。

ですから、
成長が打ち止めになってしまう。
成長が打ち止めに
なっちゃってる大人が
周りには たくさんいますね。

自分も そこに陥る可能性は
常にありますので、
その怖さを持ちながら、
失敗を他人に押し付けることなく、
失敗は失敗として
受け止めていくことが大切なのです。




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