お願いフルーツ「その他」

読書フルーツ『おこりじぞう』

読書フルーツ『おこりじぞう』
2019年 読書117 『おこりじぞう』

小学3年生の長男が
読書感想文の題材に選んだ本です。
本当は妻が選んだのですが。

もともとファンタジーがいい、
と言っていたので
私が実家で見つけた
小説『ドラゴンクエスト』を
選んでいたのですが、
いかんせん、分厚いため途中で断念。

どうしようか、というときに
やっぱり こういうタイミングで
戦争の悲惨さというものを
なんとなくでも 感じてもらいたい、
と思ったものですから、
『おこりじぞう』を選びました。
妻が。

私はこのお話を知らなかったのですが
物語の舞台は1945年8月6日の広島。
街角におられるお地蔵さまは
笑顔のかわいらしい
「わらいじぞう」でしたが、
あの日、広島に原爆が投下され、
「わらいじぞう」は
「おこりじぞう」になりました。

私も幼い頃、
おじいちゃんに戦争の話を
聞いたように記憶していますが、
我が家の子供たちは、
おじいちゃんおばあちゃんに
戦争の話を聞くことはできません。
おじいちゃんおばあちゃんが
戦争を経験していないからです。

戦争の記憶が風化され、
平和になったことは
悪いことではありませんが、
その弊害というべきか、
戦争の悲惨さがわからない輩が
増えました。
私だって もちろん知りませんが、
知らないからこそ、
その悲惨さを本や資料などを通して
知りたいと思っています。

無知の罪は時にあまりにも重い。

最近は「戦争」という言葉が
カジュアルに使われすぎています。
それは私たちが子供の頃、
トランプで「戦争」というゲームを
していた頃のカジュアルさとは
全く異質のものです。

もう少し
なんとかならないものかというときに
私はいつも、
大好きなサザンオールスターズ の
「ピースとハイライト」の一節を
思い出します。

色んな事情があるけどさ
知ろうよ互いのイイところ!!
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