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読書フルーツ『手塚治虫のブッダ 救われる言葉』

読書フルーツ『手塚治虫のブッダ 救われる言葉』
2019年 読書126
『手塚治虫のブッダ 救われる言葉』

手塚治虫の不朽の名作『ブッダ』に
出てくる名言がまとめられています。

手塚治虫の『ブッダ』って
かなり史実や史料を
無視している部分があって、
専門家からは 批判や非難が
多かったみたいなんですが、
手塚治虫のスタンスとしては
「フィクションなんだから
いいじゃねえか」
くらいの感じだったらしく、
そういうところ、
めっちゃカッコええなと思いました。

いまだと、
もっと批判も多くて、
炎上案件に
なっているかもしれません。

昔のほうが、
表現活動に対しては
大衆が寛容だったように思います。
それとも
昔が寛容だったわけではなく、
大衆の声が 大きくならなかっただけで
昔から 大衆の思いというのは
変わっていないものなんでしょうか。

昭和の時代には
声を上げる人間は異端で
ああ、また声高に
なんか叫んではるわ〜と、
どちらかというと
白い目で見られていました。

同じことを感じている人でも、
心の叫びを発している人のことを
なんというか、
はしたないと思っていたような
気もするんですよね。
その反面、
ちゃんと発していることに対する
羨望もありながら。

ところが、
最近は 黙して語らなかった人たちも
どんどんSNSで
発信するようになり、
小さな波が大きなうねりに
化けることも多くなってきましたが、
大衆の声が拾われやすくなったことが
世の中を窮屈にしているような
気がしないでもありません。

不思議なのは、
芸術や表現の分野では
批判の波が大きくなり、
大衆の声が反映されやすいのに
政治の世界では、
驚くほどに
市井の声が届かないことですね。

自分がズレてるだけなのでしょうか。
どうなんでしょうか。

いまこそ、
ブッダに教えてほしいものですが。

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