京都フルーツ

読書フルーツ『京都の旅』

読書フルーツ『京都の旅』
2019年読書136『京都の旅』

古い京都本を読むのが好きなんです。
いまとのギャップが面白いのです。
これは昭和59年に発売された、
考古学者で歴史作家の樋口清之と
小説家の松本清張による京都本です。

今回の私的ギャップ大賞はこちら。

「渡月橋の下流の河原には
砂利でかこんだ水泳場が
いくつか開放される。
派手なビーチパラソルや
ビキニスタイルの若い女性も
たくさん見られる。」

嵐山にそんな時代があったのですね。

昨日の当たり前が
今日の非常識になることもあります。

最近では
エスカレーターの常識が
変わりつつありますね。
急いでいる人のために
片側を空けるのがマナーでしたが
近頃は エスカレーターでは
歩かない走らないを
新しいマナーとして
定着させようとしているようです。

しかし、
こういった類の
「ありやったものをなしにする」は
定着まで時間がかかるでしょうね。
「なしやったものをありにする」は
驚くほど早く定着しますがね。

それはさておき。
本は 面白かったのですが、
発売年を知らずに読んでいたうえ、
松本清張のことを
私は もっと昔の、
昭和初期くらいの
人やと思っていたので
これは いったい、
いつの話なのかと頭が混乱しました。
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