お願いフルーツ「その他」

読書フルーツ『本音で語る沖縄史』

読書フルーツ『本音で語る沖縄史』
2019年 読書137
『本音で語る沖縄史』

大阪生まれの沖縄人2世、
仲村清司さんが
沖縄の歴史について著した一冊。

仲村清司さんの沖縄本は
少し前にも、
『ほんとうは怖い沖縄』という本を
読んで面白かったので、
続けて図書館で借りてみました。

『ほんとうは怖い〜』のほうは
エンタメ色が濃く、
遊びの要素のある本でしたが、
こちらは沖縄の歴史が
しっかりと書かれていて、
沖縄史の教科書といってよい
内容でした。

琉球王国の栄華から
やがて薩摩に搾取され、
人頭税に苦しむ時代へ、
そして沖縄戦から現代へ。

沖縄の歩んできた
歴史に向き合うことが、
遠い京都にいる人間にとっても
大切なことだと思い、
読んでみたのですが、
人頭税の時代のことや、
沖縄戦の歴史を読んでいると
胸が苦しくなりました。

と、同時に
遠い世界の出来事であるかのように
読めてしまったことも、
おそらく、現代の基地問題について
沖縄を苦しめている
要因の一つ、
なのではないかと思います。

沖縄のことを学ぶうえで、
入門編として格好の一冊です。
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