京都フルーツ

読書フルーツ『京都の謎』

読書フルーツ『京都の謎』
2019年 読書143
『日本史の旅 京都の謎』

高野澄さんという方は
日本の近代史が専門で、
私の大好きな大垣書店本店には
高野澄さん著の京都本が
たくさん並んでいます。

先日、その京都本のなかから
どれを買おうか悩んでいたのですが
「そういえば家にも
高野澄さんの本があったな」と
思い出し、間違って同じ本を
買ってはいけないし、
そもそも家にある、その本も
随分前に読んだもので、
内容も忘れてしまっているから、
まず、それを読むことにしよう。

ということで、
読んだのがこの本です。

同じく日本の近代史を
専門とされている
奈良本辰也さんという方との共著で
この本は大垣書店本店には
置いてなかった気がする。

なぜ桓武天皇が
平安遷都を急いだのか。

なぜ東寺が栄え、
西寺が消えたのか。

五山送り火は誰が始めたのか。

様々な京都の謎に迫る一冊で、
面白いことには、
ほとんどの謎は解明されません。

謎が何故に謎であるのか、
という所以が書かれていて、
あとは読者に委ねるような、
そういうところが好きでしたね。

歴史に対する、
京都に対する、
自身の研究に対する、
誠実さを感じました。
TOP