お願いフルーツ「その他」
読書フルーツ『源氏物語を知っていますか』
2019年 読書142
『源氏物語を知っていますか』
中学国語の古典で出会い、
これまでのあいだ、
幾度となく拒まれては、
そのたびに諦め、また挑みを
繰り返してきた『源氏物語』。
思えば、長年にわたる、
このアプローチこそが、
源氏の数多の女性たちへの
それなのではないでしょうか。
ここ最近、特に私は
アプローチを強めていまして、
あの手この手を駆使して、
『源氏物語』を我がものにしようと
努めているのですが、
今回読んだ阿刀田高さんの
『源氏物語を知っていますか』は
これまでで、いちばん、
『源氏物語』に
近づけたような気がします。
桐壺から夢浮橋まで、
全五十四帖について、
600ページを越える大ボリュームで
語ってくれています。
最後まで解説を読んだのは
田辺聖子さんのそれ以来、
二作めです。
読み終えるたびに思うのは、
一帖「桐壺」が、
遠い遠い過去のように思え、
最後の「宇治十帖」の印象ばかり
残るんですよね。
源氏はすでに遠い過去の人になり、
匂宮に腹が立ち、
薫にもどかしさを感じて
読み終わるのが常なのです。
この大長編は、
最初から最後まで、
山場が散りばめながら、
最後の最後が
一番高い山になるように
巧みに作られているんだと思う。
前にも書いたかもしれませんが、
源氏が亡くなってからの
「宇治十帖」なんて、
「おまけ」くらいのものと
思ってましたけど、
全くそんなことはありませんね。
そして何より、
こうして現代のアホにも
わかるように、
上手い具合に解説してくれる、
阿刀田高さんがとにかくすごい。
600ページ以上あるので、
少ししんどいかもしれませんが、
『源氏物語』のことを知るのに
このうえない「入門」の一冊に
なると思います。
『源氏物語を知っていますか』
中学国語の古典で出会い、
これまでのあいだ、
幾度となく拒まれては、
そのたびに諦め、また挑みを
繰り返してきた『源氏物語』。
思えば、長年にわたる、
このアプローチこそが、
源氏の数多の女性たちへの
それなのではないでしょうか。
ここ最近、特に私は
アプローチを強めていまして、
あの手この手を駆使して、
『源氏物語』を我がものにしようと
努めているのですが、
今回読んだ阿刀田高さんの
『源氏物語を知っていますか』は
これまでで、いちばん、
『源氏物語』に
近づけたような気がします。
桐壺から夢浮橋まで、
全五十四帖について、
600ページを越える大ボリュームで
語ってくれています。
最後まで解説を読んだのは
田辺聖子さんのそれ以来、
二作めです。
読み終えるたびに思うのは、
一帖「桐壺」が、
遠い遠い過去のように思え、
最後の「宇治十帖」の印象ばかり
残るんですよね。
源氏はすでに遠い過去の人になり、
匂宮に腹が立ち、
薫にもどかしさを感じて
読み終わるのが常なのです。
この大長編は、
最初から最後まで、
山場が散りばめながら、
最後の最後が
一番高い山になるように
巧みに作られているんだと思う。
前にも書いたかもしれませんが、
源氏が亡くなってからの
「宇治十帖」なんて、
「おまけ」くらいのものと
思ってましたけど、
全くそんなことはありませんね。
そして何より、
こうして現代のアホにも
わかるように、
上手い具合に解説してくれる、
阿刀田高さんがとにかくすごい。
600ページ以上あるので、
少ししんどいかもしれませんが、
『源氏物語』のことを知るのに
このうえない「入門」の一冊に
なると思います。