お願いフルーツ「その他」

読書フルーツ『藪の中』

読書フルーツ『藪の中』
12月15日 OFRブログ

2019年読書153『藪の中』

芥川龍之介のいわゆる
「王朝もの」を
いくつか収録した短編集です。

「藪の中」「杜子春」「鼻」
「地獄変」「蜘蛛の糸」
「羅生門」やったかな。

とにかく
ベストアルバムみたいな感じです、
いや、ボリューム的には
ベストミニアルバムでしょうか。

どれか一つ選べと言われたら、
(別に言われてないんですけど)
やっぱり「杜子春」ですかね。
あの主人公の男、アホすぎるでしょ。

僕やったら、
あそこまでアホにならず、
ちょうどいい塩梅でお金を残しつつ
人付き合いをして、
気持ちいいこともいっぱいして、
それなりのところで止めて、
うまいことできる気がするんですよ。

あれだけ突き抜けたアホは
アホやなぁと思う反面、
羨ましくもありますよね。

一度めはともかくとして、
同じ過ちを二度繰り返すでしょ。
あの辺が愛すべき男ですよね。
杜子春。

そうやって振り返ると、
どの話の主人公も、
憎めないことはないけど、
憎いながらも愛おしいね。
「地獄変」の良秀なんて、
絶対に近所にいてほしくない
トラブルメイカーですけど、
離れて見たらあんなに面白いおっさん
いないですからね。

そういう人間を描写するのが、
芥川龍之介はほんまに上手い。
たぶん、本人が、
離れて見てたら面白いお兄ちゃん
だったんでしょうね。知らんけど。


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