お願いフルーツ「その他」

読書フルーツ『秘密と友情』

読書フルーツ『秘密と友情』
2019年読書154『秘密と友情』

精神科医の春日武彦と
歌人の穂村弘の対談集。

友情、怒り、救い、秘密、努力、
孤独、仕事、家族、不安、記憶、
言葉、お金、愛、読書。

14のテーマについて、
2人が語り合っています。

2人とも自分で言っている通り
変わりもんで、
変わりもん同士の対談です。

穂村弘さんのほうが特に、
その変わりもんであることについて
「自分は天才だから、
それゆえに欠けてるものがある」
という風に思い続けて
大人になってる感じがあって、
そういう人って、
なんか癪なんですけど、
穂村弘さんって
昭和37年生まれなんですよね。
私より18も年上のおっさんが、
それをずっと思い込んでるのって
いっそ清々しくって、
逆に好きになりました。

逆に。

ネガティブなんか、
ポジティブなんか、
よくわからない人ですが、
根っこのところが、
とてつもなく
ポジティブなんだろうな。

同い年で同じクラスだったとして、
自分が好きな女の子を
彼女にされたりしたら、
めちゃくちゃ
腹の立つタイプだと思います。

なんでアレやねん。っていう。

そんな(どんな?)穂村弘さんに
タメ口で話されてる
穂村さんより、
ほぼ一回り年上の
春日武彦さんのほうも、
相当変わりもんなんでしょうね。

精神科医の人が、
患者さんのことを
名指ししないまでも、
多少なりとも悪く書いてるのは
「だ、だ、大丈夫なの?」と
勝手にドキドキしてしまいます。

100%変わりもんの2人が、
生きていける世界があり、
そこに共感できる私もいて、
自分もそっち(どっち?)に
行ってみたいと、
ちょっと真剣に
考えさせてくれた一冊です。

あとあと考えてみたら、
これが転機でした。
みたいなことを言える日が
来てほしいなー。

ついに読書のストックが
なくなりました。
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