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1月14日の新聞コラム『美しい国はねずみ色』

1月14日の新聞コラム『美しい国はねずみ色』
涌井慎です。
趣味は新聞各紙のコラムを
読むことです。

1月14日。
「長崎新聞」が
スポーツ界の選手勧誘の
悪しき風習に切り込んでいました。
いわく「他人下げ、自分上げ」。

「高校や大学の指導者が自らの理念を説く前に、他チームの欠点を並べる。そこにはアスリートファーストの精神など見当たらない」

具体的事例が
挙がっているわけではないので、
果たして何のことを
書いているのか、
それとも、具体的事例を
挙げるまでもなく、
スポーツ界に横行しているのか。

自分は正しい、
故に他人は正しくない。
と白黒をはっきりと付け、
自分こそ第一という
主張しかしない人が、
スポーツ界に限らず、
世界的に目立ちますね。

日本もそうです。
「西日本新聞」を引用します。

「お友達以外は全部敵」とばかりに野党に対しやたら攻撃的になる政治家や、とにかく壁を築き敵味方を分けようとする指導者に、ねずみ男の面白さがわかるだろうか、と。敵か味方かなどと簡単に決めつけない方がいい。白でも黒でもない。グレー(ねずみ色)がたくさんいるのが世の中なのだから。ねずみ男に託した水木さんの教えだと受け止めたい。

まさか、
ねずみ男の美しさが
語られる時代になるとは
思いもしませんでした。
鬼太郎の味方なのか敵なのか。
あるときは味方で
あるときは敵になり、
確かに子供の頃、
ねずみ男ってとっつきにくい
キャラでしたが、
憎めない男ではありました。

日本っていう国は
もともと、
「NOと言えない」ことが、
国際的に批判されはしましたが、
それが美徳でもあったはずです。

「美しい国」って、
意外とねずみ色なのかも
しれないなーと感じた次第。

そういえば、
ねずみそのものも、
ある時は世界的に愛される
キャラクターになり、
ある時は穀物を蝕む害獣として
凶暴に描かれたり、
いろんな見方をされる動物です。
片一方だけを見て、
愛したり憎んだりするのではなく
両面を理解したうえで、
うまいことお付き合いする、
というのが大切なのです。
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