お願いフルーツ「その他」
読書の記録『男の結び目』
私は新聞の著名人の訃報を読むのを
趣味にしていまして、
それだけ書いたら、
不謹慎に思われかねないのですが、
訃報を読むことによって、
知らなかった人の偉業に
触れることができて、
それをきっかけに
新しい世界に踏み込むことが
できるわけです。
著名人の訃報に関しては
絶対にそういう求められ方が
あるのだと思う。
田辺聖子さんなんかが、
まさにそんな存在でした。
全く知らない人だったのです。
恥ずかしながら。
田辺聖子さんの訃報が
ニュースになった日のことは
よく覚えていて、
なぜ覚えているか、というと、
「知らない人が亡くなった」
と思っていたところ、
ちょうどその時、
収録のため、局に来ていた
「おとぼけビ〜バ〜」の
よよよしえさんが、
そのニュースを見て、
ショックを受けている姿が
印象的だったからです。
「おとぼけビ〜バ〜」の人が
ショックを受けるような人、
だったんだ。
と、それがどういう意味なのか、
自分でもよくわからないんですが、
そんな風に思ってしまったものは
仕方がない。
翌日の朝刊には
それはそれは大きく
取り上げられていたのでした。
その田辺聖子さんと、
こちらは存命ですが、
佐藤愛子さん。
2人の対談です。
佐藤愛子さんのことも
申し訳ないのですが、
知りませんでした。
何も知らなさすぎる私。
余談ですが、
先日は職場で、
ジェームズMケインの
『郵便配達は二度ベルを鳴らす』を
机に置いていたら、
別の会社の先輩に
「なんで今それを読んでるの?」
と聞かれ、
「実は図書館で一つの棚につき、
一冊必ず借りる、ということを
続けていまして、ついに、
いままでほとんど読んだことのない
外国文学の棚に辿り着いたもので、
これを借りたんです」と説明し、
そのあとで、
「いやぁ、本当に外国文学は
知らなくてですね。
えっとー、
あれは、スティーブンキング?
でしたっけ?」と言うと、
「スティーブンキングでさえ、
そんな感じなんやー」と仰る。
すると、
その会話を聞いていた
別の同年代の女性が、
「スティーブンキング知らんの?
いやいやいやいや、
あり得へんし!!」と
言ってきたのです。
この「知らない」ことに対する
マウント取りは何なんでしょう。
あれはきっと、
「私の常識=世間」という、
とても狭い世界で生きている
かわいそうな人なんだと思う。
自分の常識の外にあるものわ
受け入れることができないのです。
あの手の人間は、
人をバカにしているのに、
その行為によって、
人にバカにされるんですよね。
そしてそれに
気づくことができない。
かわいそうな人と書いたのは
そういうことです。
ちなみに、
最初に出てきた先輩は、
「それなら私の家にある
外国文学の本を今度、
貸してあげるよ」と
言ってくれました。
世界の広がり方が違う。
私はこっちのほうが好きだな。
すっかり余談が長くなりました。
とにかく私は
佐藤愛子のことを
知らなかったわけですが、
読んでみると、これが面白い。
面白すぎる。
『男の結び目』というタイトルから
想像できますが、
男女の恋愛や結婚に関する
エトセトラを好き放題に
話しておられます。
間にお二人の「名言集」が
収録されていて、
これがまた最高に面白い。
佐藤愛子さんの名言を
一つだけ引用して結びたい。
「だいたいに於いて色道の達人には
巨大男根の持主はいないのではないかと私は愚考する」
趣味にしていまして、
それだけ書いたら、
不謹慎に思われかねないのですが、
訃報を読むことによって、
知らなかった人の偉業に
触れることができて、
それをきっかけに
新しい世界に踏み込むことが
できるわけです。
著名人の訃報に関しては
絶対にそういう求められ方が
あるのだと思う。
田辺聖子さんなんかが、
まさにそんな存在でした。
全く知らない人だったのです。
恥ずかしながら。
田辺聖子さんの訃報が
ニュースになった日のことは
よく覚えていて、
なぜ覚えているか、というと、
「知らない人が亡くなった」
と思っていたところ、
ちょうどその時、
収録のため、局に来ていた
「おとぼけビ〜バ〜」の
よよよしえさんが、
そのニュースを見て、
ショックを受けている姿が
印象的だったからです。
「おとぼけビ〜バ〜」の人が
ショックを受けるような人、
だったんだ。
と、それがどういう意味なのか、
自分でもよくわからないんですが、
そんな風に思ってしまったものは
仕方がない。
翌日の朝刊には
それはそれは大きく
取り上げられていたのでした。
その田辺聖子さんと、
こちらは存命ですが、
佐藤愛子さん。
2人の対談です。
佐藤愛子さんのことも
申し訳ないのですが、
知りませんでした。
何も知らなさすぎる私。
余談ですが、
先日は職場で、
ジェームズMケインの
『郵便配達は二度ベルを鳴らす』を
机に置いていたら、
別の会社の先輩に
「なんで今それを読んでるの?」
と聞かれ、
「実は図書館で一つの棚につき、
一冊必ず借りる、ということを
続けていまして、ついに、
いままでほとんど読んだことのない
外国文学の棚に辿り着いたもので、
これを借りたんです」と説明し、
そのあとで、
「いやぁ、本当に外国文学は
知らなくてですね。
えっとー、
あれは、スティーブンキング?
でしたっけ?」と言うと、
「スティーブンキングでさえ、
そんな感じなんやー」と仰る。
すると、
その会話を聞いていた
別の同年代の女性が、
「スティーブンキング知らんの?
いやいやいやいや、
あり得へんし!!」と
言ってきたのです。
この「知らない」ことに対する
マウント取りは何なんでしょう。
あれはきっと、
「私の常識=世間」という、
とても狭い世界で生きている
かわいそうな人なんだと思う。
自分の常識の外にあるものわ
受け入れることができないのです。
あの手の人間は、
人をバカにしているのに、
その行為によって、
人にバカにされるんですよね。
そしてそれに
気づくことができない。
かわいそうな人と書いたのは
そういうことです。
ちなみに、
最初に出てきた先輩は、
「それなら私の家にある
外国文学の本を今度、
貸してあげるよ」と
言ってくれました。
世界の広がり方が違う。
私はこっちのほうが好きだな。
すっかり余談が長くなりました。
とにかく私は
佐藤愛子のことを
知らなかったわけですが、
読んでみると、これが面白い。
面白すぎる。
『男の結び目』というタイトルから
想像できますが、
男女の恋愛や結婚に関する
エトセトラを好き放題に
話しておられます。
間にお二人の「名言集」が
収録されていて、
これがまた最高に面白い。
佐藤愛子さんの名言を
一つだけ引用して結びたい。
「だいたいに於いて色道の達人には
巨大男根の持主はいないのではないかと私は愚考する」