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1月27日の新聞コラム「べき」対「べき」

1月27日の新聞コラム「べき」対「べき」
涌井慎です。
趣味は新聞各紙のコラムを
読むことです。

1月27日。
「奈良新聞」は予想通り、
徳勝龍優勝の話題でした。

以下引用。
「昔、大和の国の当麻に当麻蹴速という力自慢がいた。「蹴速と互角に戦える者はいないのか」との天皇の求めに応じた出雲の国の勇士・野見宿禰と対戦した。両者、足を上げて蹴りあい、最後は蹴速が骨を折られて敗れた。日本書紀垂仁天皇7年7月7日の記述で相撲の発祥とされる。」

相撲発祥の地、大和の国は
もちろん現在の奈良県。
奈良県出身の力士が優勝するのは
大正11年1月場所で、
鶴ケ濱が優勝して以来で、
2人目の快挙らしい。
しかも33歳と遅咲きであり、
幕尻の優勝も20年ぶりでした。

これは誰もが諸手をあげて
「おめでとう!」なのだろうと
思っていたら、職場の人が
「幕尻に優勝させるなんて
情けない!」と怒っておられ、
なかなか難しいものだと
思いました。

人が何故怒るのか?
ということについて、
面白いことを書いていたのは
「神戸新聞」です。

以下引用。
「本紙が2年前に連載した「イライラしないちょっとしたヒント」が示唆に富む。いわく「時間は守るべき」「部下は上司の言うことを聞くべき」など、自分の理想とする「べき」が裏切られたとき、人は怒るそうだ。胸に手を当てれば、思い当たる節は誰にでもある。「べき」の許容範囲を広げ、怒りがピークになる6秒間を深呼吸で乗り切るのが要諦らしい。」

人と人の、
国と国の争いなんて、
全て「べき」対「べき」の
戦いなのかもしれませんね。

「産経新聞」は
新型肺炎の広がりという
緊急事態を受け、
「この緊急事態に、国会ではサクラがどうした、こうしたとのんびりした議論ばかり。議員の諸君、ボーっと生きてんじゃねーよ!」と怒っており、
「北海道新聞」は
「首相は施政方針演説で「桜」には一言も触れず、代表質問では事実上何も答えなかった。事態の軽視があまりに過ぎる」と怒っておりました。

緊急事態に対処す「べき」は
もちろんのことで、
何よりも優先される「べき」ですが、
いっぽうで、桜については
はっきりさせる「べき」であり、
二つのうち、
どちらかを選択するという発想を
すべきではないと思うのですがね。
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