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2月4日の新聞コラム『昭和は遠くになりにけり』

2月4日の新聞コラム『昭和は遠くになりにけり』
涌井慎です。
趣味は新聞各紙のコラムを
読むことです。

2月4日、立春は
「昭和は遠くになりにけり」を
感じるコラムが多かったです。

余談ですが、
この「遠くになりにけり」は
中村草田男の一句
「降る雪や
明治は遠くになりにけり」から
来たものだそうですね。

昭和40年代には
「明治は遠くになりにけり」
という言葉が流行ったらしい。

さて、
なぜに昭和が遠くになったことを
感じたのか、といいますと、
「産経新聞」「毎日新聞」
「東京新聞」が「としまえん」の
閉園のニュースを
題材にしていたからです。

東京練馬にある遊園地なんて
滋賀出身の私には
さほどなじみはないのですが、
三島由紀夫が『肉体の学校』で
40歳前後の女性3人を
豊島園にかけて「年増園」と
名付けていたので、
名前には馴染みがありました。

あとはやはり、
キン肉マンですね。
悪魔六騎士との戦いは、
最終的に舞台がウォーズマンの
体内になりますが、
もとは六騎士それぞれに
舞台が割り当てられていて、
スニゲーターは日本武道館、
ジャンクマンは国立競技場、
ザ・ニンジャは田園コロシアム、
アシュラマンは西武球場、
サンシャインは蔵前国技館でした。

国立競技場は解体されたし、
田園コロシアムなんて
1989年に閉鎖されてる。
西武球場はメットライフドームに
なってるし、
蔵前国技館も
1984年には閉館しています。

としまえんが閉園すれば、
悪魔六騎士の戦いの舞台は
残すところ日本武道館だけに
なってしまうのですね。

少し前には山形の百貨店「大沼」が
なくなることも
話題となりましたが、
こちらは「宮崎日日新聞」を引用。

宮崎市の橘百貨店などを傘下に置く橘HDがディスカウントストア大手に買収されて県民百貨店としての長い歴史に終止符を打つ。

とのことです。

かつてはデパート売り場に押し寄せた人の流れが戻らない。橘百貨店の旧経営陣も八方手を尽くした末の苦渋の決断だった。

とも。

京都では
大丸も高島屋も伊勢丹も
相変わらず存在感を示していますが
はてさて、昭和が遠くになるにつれ
京都の街の景色も
変わっていくのでしょうか。
百貨店ではないですが、
四条富小路にある、
ジュンク堂書店は今月末に閉まる。

「愛媛新聞」によると、
松山地方気象台はきのう(2月3日)、職員が目視で行ってきた天気の観測を終えたそうです。

気象レーダーや
気象衛星といった
観測技術の進展で、
より細かな大気の状況が
把握できるようになったため、
目視の観測も
自動化することになったとか。

昨年以降、
全国の地方気象台で
移行が進んでいるらしい。
これも時代の流れでしょうか。

時代の要請に従い、
変化していくのが常であり、
そこにあるのが
「諸行無常」なのかもしれません。

それにしても、
「女性は産む機械」だとか、
「だったら結婚しなければいい」
だとか、聞くに耐えない野次だとか
幼稚な当て擦りだとか、
無くなってほしいものは、
どうしていつまでも
無くならないのでしょうか。


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