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読書の記録『日本語そして言葉』

読書の記録『日本語そして言葉』
小説家で翻訳家で文芸評論家で
随筆家の丸谷才一さんが、
日本語について、
著名な専門家の皆様と
熱く語らい合った
対談を集めたものです。

日本語について語っていて、
比較的古めの本には
だいたい丸谷才一さんか、
大野晋さんか井上ひさしさんの
名前が出てきます。

大野さんと井上さんの本は
これまでにも
いろいろ読んでおりますが、
丸谷さんの本は、
どういうわけか、
買うまでに至らず、
古本市で見つけても、
いつもすれ違いばかり
だったのですが、
ようやく
手に取ることができました。

「対談」というのが、
自分のなかで
ハードルを下げたのだと思います。
大野晋さんも難しいのですが、
大野さんの本とは大学生の頃に
それこそジュンク堂だったと
思うのですが、
ちょっと背伸びして買ってみたところ
とても面白かったというような
経験があったんです。

たぶん。

だから大野さんの本は
難しいのに、
それでも難しさが
ハードルにならないんです。

井上さんの本は、
それよりもさらに少しだけ、
庶民よりといいますか、
食べやすく調理されてる。

結果、丸谷さんの本だけ、
ずっと手付かずだったのですが、
対談相手の中に
大野さんの名前もあるし、
こいつはちょうどいいや、
と思ったのと、
ハードカバーなのに
200円か300円かだったんですよ。

古書店で僕を手招きしてましたね。

そうやって、
運命的に出会うことが
あるんですよね。
それって本に限らず、
なんでしょうけど。

意図したときは
うまくいかないんです。
ふとしたときを待つんです。
そうしたら、
なんかうまくいくんです。

っていうのは
最近読んだ別の本に
書いてありました。

そんなわけで。
中身について何も書いてませんが、
日本語というものについて、
偉い先生方が、
ああでもないこうでもないと、
熱く語っておられるのを
覗き見するのは、
なかなか面白いものです。

もう売ってるのかどうか、
わかりませんけど、
言葉に興味のある方は
見つけたら買うといいと思います。
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