京都フルーツ

読書の記録『京のとっときお教えします』

読書の記録『京のとっときお教えします』

京都の雑誌編集部で働く
男女数人の物語。
雑誌の名前などはフィクションながら
取り上げられる京都の情報は
リアルなものなので、
物語を楽しみながら、
ガイドブックとしても
役に立てることができる
コミックスです。

●祇園祭とかき氷
●古本まつりと五山送り火
●京野菜と商店街
●パン屋さんと京おんな
●京の朝ごはん
●京みやげと水族館
●春と節分

上記7つのテーマで、
京都の1年をほぼ網羅。
観光客向けの情報と、
京都在住の人向けの情報が、
ちょうどいいバランスで
まとまっている気がします。

2015年刊行。
いま読んでみると、
このくらいの頃は
京都もまだまだ、
観光公害なんて言葉とは
無縁とは言わないまでも、
耐えられるレベルで、
諸手を挙げて観光客ご一行様、
ウェルカムウェルカムと、
喜んでおったのではないかしら。

来すぎたら邪魔になり、
来なさすぎたら困ります。
勝手なことを言うものですが、
要は「ちょうどいい塩梅」が
求められるわけでして。

まさに、
この本は、
ちょうどいい塩梅で
京都の情報が散りばめられています。
ものの5年ほど前の京都ですが、
なんとなく、
すでに懐かしさを感じるのも面白い。
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