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長野は打率・143で慢心するのか

長野は打率・143で慢心するのか
プロ野球は本来なら
昨日が開幕戦だったんでしたかね。
もう忘れてしまいましたが、
なんにせよ、
異様な空気の春です。

広島カープファンの私としては
開幕戦のオーダーと、
菊池の女性問題が
気になるところでありますが、
少し前のオープン戦のオーダーも
気になりました。

以下、
ネットの記事を引用します。
「この日組んだ、1番・長野、2番・ピレラの並びは2月29日の中日戦(ナゴヤドーム)以来、2度目の試み。オープン戦8試合で14打数2安打、打率・143と波に乗れていなかった長野は「やることをやるだけ。しっかり調整していきたい」と慢心することなくシーズンを見据えた。」

1番・長野、2番・ピエラの
攻撃的打順も気になりますが、
私がもっと気になったのは、
最後の部分です。

「慢心することなく
シーズンを見据えた」

これはどういう意味でしょう。
正直、私は目を疑いました。
打率・143の選手が、
どうして慢心するのでしょう。

仮に長野が、
14打数12安打と絶好調!
ならば理解できますが、
わずか2安打の選手に
「慢心」とは。

ひょっとすると、自分が
間違っているのかもしれないと思い
広辞苑で「慢心」を
調べてみました。

【慢心】
おごりたかぶること。
また、その心。

うん、やっぱりおかしい。

どうして、
こんな文章になったのでしょう。
おそらく、ですが、
この文章は長野のキャリアを
考慮したものなのでしょう。

「長野」という2文字のなかに、
「ベテランである」という
ニュアンスが組み込まれているから
これからも、
おごりたかぶることなく、
シーズンを見据えた、
ということなのでしょう。

野球ファン、
カープファンならば、
もちろん長野が
十分なキャリアのある選手だと
いうことくらいは知っていますが、
少し言葉足らずではないかな、
と思います。

どうせ言葉足らずにするならば
いっそ、
「慢心することなく」も
カットしてしまったほうが、
よかったのではないでしょうか。

読む媒体のネット記事と
聴く媒体のラジオでは
考えなければならないことが
いろいろと違いますので、
ひょっとするとネット記事の世界では
この「慢心」は
「是」なのかもしれませんが、
ラジオなら完全にアウトでしょうね。

こういうところを
スルーするのかしないのかで、
番組の質が大きく変わるんです。
分かれ道ってそういうものです。
最初はちょっと分岐するだけ、
なのにそのまま、お互いに
まっすぐ進み続けたら、
全く違うところへ行ってしまいます。

ほんの少しの言い回し、表現を
大切にせずに、
いいからおまえたち制作は
こっちの作った文章を
読んでおけばいいんだよという
姿勢で仕事をしている偉い人たちが
ラジオをダメにしているんです。

そういう人たちに限って
時代のせいにしたりしますね。
自分が悪いという、
罪悪感に苛まれない分、
幸せな生き方だと思います。
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