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読書の記録 北方謙三『水滸伝』

読書の記録 北方謙三『水滸伝』
北方謙三『水滸伝』のことは
もう何回も書いてきました。

1巻読み終えるごとに
感想を書く、ということを、
全19巻分続けねばなりません。

実は今、すでに17巻まで
読み進めているので、
5巻の出来事なんて、
懐かしさすら感じます。

魯達はまだ魯智深で、
女真族の地で
死にかけていますし、
青面獣楊志が
まだ生きています。
17巻ではじめてSEXをする
楊令が5巻ではまだ、
犬の白嵐と戯れています。

これだけの長編ですと、
読み進めたあとに、
少し遡って感想を書くと、
こんな感情を
抱いてしまうものなのですね。
嗚呼、ノスタルジィ。

思えば次々と
梁山泊の人物が死んでいきますが
その最初となったのが、
5巻の楊志でしたね。
石秀も周通も死にました。

楊志と石秀は
死んでからも、
しばしば語られますが、
周通に関しては、
ほとんど出てきません。
李忠が回顧していましたかね。
確か原典では
女装した魯智深に
痛い目に遭わされるのでは
なかったかしら。

北方謙三『水滸伝』を
読んでからというものの、
元の『水滸伝』の荒唐無稽さ、
というか、いい加減さ、というか、
とにかく雑なところが、
イヤになって
読まなくなっていたのですが、
こうして感想を書いているうちに
なんとなく、
もう一度、そっちの方も
読んでみたくなってきました。

百八星が集合するまで、
誰も死なない、
あの平和な水滸伝が恋しい。
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