お願いフルーツ「その他」

太陽日記 令和二年四月八日

太陽日記 令和二年四月八日
7都市に緊急事態宣言。

総理が昨日、
緊急事態宣言を発令した。
なんとも恐ろしげな6文字だ。

都市封鎖ではない。
買い占めをする必要はない。
とのことなのだが、
これまでとは何が違うのか、
実のところ、
あまりよくわかっていない。

俺より先に寝るな、
俺より後に起きるな、
めしは上手くつくれ、
いつもきれいでいろ、
くらいわかりやすければ
何をすべきなのか、
腑に落ちようものだが、
さてさてどうしたものなのか。

京都が対象になっていないから
余計に我々は
何をすべきなのか悩ましい。
いま、小説『ペスト』が
発行100万部とニュースが入った。
歴史や文学に学ぶ姿勢があるのは
素晴らしいことだ。

さて。
何をすべきかよりも、
何をしてはいけないか、を
ゆっくり考えてみる。

広島市で新たに1人、
新型コロナウイルスに感染と
ニュースが入った。
共同通信からくるニュースは
いま、8割方が
新型コロナウイルス関連のものだ。

たまに違うニュースが入ると
ほっとする、という人もいるが、
私なんぞはその域を通り過ぎ、
なんだコロナの
ニュースじゃないのか、
と思ってしまいそうになる。

危ない。危なすぎる。

どのくらい、
まっとうなニュースに
接しているかが、
大事になってくるのだろう。

「まっとうな」というところが
ポイントになる。
まっとうではないニュースに
踊らされるがゆえに、
生活必需品の買い占めに走る。
コロナ疎開などということを
本気で考えてしまう。

またニュースが届いた。
高知で新たに1人感染したらしい。

一報一報が
本来なら
驚愕のニュースであるはずなのに
慣れていってしまう。
ニュースが入る。
飲み込み消化する。
何もなかったかのように
元の暮らしに戻る。

元の暮らしに
戻っているようでいて、
それはもう元通りではない。

生活圏にごく近いところでも
感染者が出ている。
職場では今日、
スタジオ内で対面で話す際、
飛沫感染を予防するための
アクリル板がやってきた。

気にして
気にしすぎることはない。
しかし、気にしすぎるがゆえ、
その過剰さが、
ライブハウスや飲食店に向けた
理不尽にもほどがある
誹謗中傷につながりかねない。

こんなときは
カラオケで思い切り
歌いまくりたいと思っても
それもなかなか難しい。

イタリアみたいに
窓を開けて演奏して、
その輪が広がって、
というような美しいことに
なるような国でもないらしい。

だまって家に
いりゃあいいんだよって、
まぁ、それが正解なんだろうが、
じゃあ、お金はどうするんだい。
補償があって成り立つものの
はずなのに、
なんか変に
「甘えるんじゃない」というような
根性論が幅をきかせたりする。

要請も陽性も嫌いだ。
美しい心を養成したい。
どこかに心を美しくする
妖精でも飛んではいないものか。

妖精たちが夏を刺激する
ナマ足魅惑の
マーメイドのはずなのに、
要請たちが都市を封鎖する
ああ、このあとを
うまくまとめる気力もない。
それに都市封鎖も
起こっているわけではない。

ドイツのメルケル首相が
自宅に隔離された期間を振り返り、
14日間、誰とも話せないのは
辛かったと言ったらしい。
もちろんドイツ語でだ。
ニュアンスは違うかもしれないが
大方はそんなことを
言ったらしい。

もうどうすればいいのかわからん。

また兵庫で新たに10人感染と
ニュースが入ってきた。
今度は
千葉県でさらに7人だ。

7人というキーワードだけで
脳内には
森川由香里のSHOW MEが流れる。
頼むから、
まともな対策を
SHOW MEしてほしい。

責任を取れば
いいというものではないって、
なんと恐ろしい言葉なんだろう。


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