お願いフルーツ「その他」

読書の記録 北方謙三水滸伝6巻

読書の記録 北方謙三水滸伝6巻
読書の記録が
北方謙三水滸伝ばかりですね。
なにせ、
全19巻ありますから、
まだまだ終わりは見えません。

と言いつつ、
実は既に18巻を
読んでいるところなので、
6巻がすごく懐かしいです。
霹靂火秦明と小李広花栄が
梁山泊入りする巻です。

実は一緒に鎮三山黄信も
入山するわけですが、
書き方としては
秦明と花栄が入った巻と、
表現してしまいがち。
黄信はかわいそうなのですが、
そのかわいそうな立ち位置を
出世欲のある男として、
うまく描写しているところが
北方謙三のすごいところです。

とはいえ、
黄信のそういうところが
描写されるのは
まだ少し先のことです。

敵方の青蓮寺には
新たに聞煥章が入ります。
相当な知恵者であり、
青蓮寺でも、どんどん
存在感を増す人物ですが、
こちらも海棠の花と呼ばれる
扈三娘に惚れてしまう、という、
いかにも人間的な
弱さをもつ男として、
巧みに描写しています。

いい大人が、
SEXもしてない女に
そんなに惚れ抜いてしまう、
なんてことがあるものかね。
なんて思っていましたけど、
これはおそらく、
SEXもしてない女だからこそ、
病的に愛憎まじった感じで
愛してしまうのでしょうね。

知らんけど。

どんな作品であれ、
文学ってやつは、
心を豊かにしてくれますね。
不要不急の外出が
できないのであれば、
古今東西の名作を読むことで、
この際、内に内に向かっていくのが
実は発展的な
生き方なんじゃないかと
思ったりもするのです。
TOP