お願いフルーツ「その他」

太陽日記 令和二年四月十二日

太陽日記 令和二年四月十二日
新型コロナウイルスの
感染拡大は
我々の生活を確実に変えている。

先日は初めて
オンライン飲み会なるものを
体験した。
友人に誘われて、
6人ほどでわいわいと。

と言っても、
自宅の部屋にいるのは私一人。
スマートフォンのモニターには
私含め参加者の
皆さんの顔が映っている。
五人参加すれば五分割、
六人参加すれば六分割だ。

古い例えで申し訳ないが、
キン肉マンの
七人の悪魔超人編で、
ミートの体を取り返すため、
悪魔超人たちと戦う際、
各会場の様子を伝えるモニターが
並べられたのと似ていた。

あの頃は
いくつもテレビがあったら
見たい番組を一度に見ることが
できるよなーと思ったものだ。
テレビで「ワイプ」が
登場したのは
あれのしばらく後ではなかったか。

私たちが利用したのは
「たくのむ」とかいうサービスで
友人がLINEに貼りつけてくれた
URLにアクセスすれば
アプリをダウンロードせずとも
参加することができた。

Wi-Fiなどの環境次第で
タイムラグがあったり、
音声が途切れ途切れになったり、
実際に集まって飲むときにはない
不都合がいろいろと
あるにはあったが、
その状態を逆手にとり、
スローモーションで動いたりして、
それはそれで楽しかった。

いくつか注意点があり、
まず、
しっかりと声が届いているか、
不安になるため、
喋る声が大きくなる。
Wi-Fiなどの環境が問題に
なっているわけであり、
音量は問題ではないのだが、
こういうとき、
人がしっかりと
言葉を伝えるために
やることといえば、
大きな声で話すことなのである。

あと、
飲酒のペースがわからなくなる。
基本的にモニターを
眺め続けるだけなので、
手持ち無沙汰になり、
どうしても酒に手が伸びてしまう。
いつものペースを守れず、
大幅に飲み過ぎたせいで、
私は早々と寝落ちして離脱。

早朝に目覚め、
モニターを眺めたら、
もう分割はされておらず、
ただ我が家の白い壁が
映されていたのだった。
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