明日を生きるヒントに。岩橋3選

集中力や根気が続かないあなたへ。比較的集中力の邪魔にならないオススメBGM3選

集中力や根気が続かないあなたへ。比較的集中力の邪魔にならないオススメBGM3選
皆様、こんにちは。岩橋と申します。

この度、こちらのサイトにて「なんか連載やってくれ」とお話を頂き、何も考えつかないままキーボードをカタカタしています。

「お願いフルーツ」の主催の1人である渡辺さんとは長い付き合いで、以前「珍寺部」という集団を一緒に率いてブログやっていたりしたものです。今回、こうしてまた誘ってもらえて嬉しいです。

集中力が無いあなたへおススメしたいBGM



その以前やっていたブログに関してもそうなんですが、僕には根気がありません。

集中力もありません。もう子供の頃からずっとそうでした。夏休みの朝顔の観察の記録とか全然できませんでした。日記を書いても全然続かなくて、ひどい時は初日に【●月●日 今日から日記を書き始める事にしまし】とかで終わる事もありました。

「コツコツやる」という事ができなくて、そのせいで随分人生のチャンスとか社会的信用とか棒に振ってる気がします。

このブログ1本書くにも、ちょっとやっては立ち歩いたり、ちょっとやってはコーヒー淹れたり、ちょっとやっては餃子を包んだりして結局ダラダラしてしまいます。

何かBGMがあれば、段々とノッてきて作業効率が上がるんじゃないか、と思いまして、作業中、色々音楽をかけていました。

そこで、今回は「再生中、比較的集中力の妨げにならなかったBGM3選」をチョイスしてみました。自宅作業やリラックスの時間にお役立てください。


①Samir Mezrahi 「A a a a a Very Good Song」

まず最初におススメするのはこちらSamir Mezrahiさんの「A a a a a Very Good Song」という曲です。これは去年の夏頃にitunes storeで大ヒットしたらしいです。





いかがでしょうか。実に潔い無音ですね。iphoneやipodは、カーステレオに接続した際に「ライブラリ内にあるアルファベット順で最初の曲が自動再生される」という特徴があります。

車の中で自分のiphoneを繋いで、意図していない曲が流れて気まずい思いをする事がありますね。

それを防ぐ為にこの曲が生み出されたそうです。その思いやりの気持ちはアメリカで非常にウケて、大ヒットに至ったそうです。

個人的には全く意味わからないし「アメリカ人チョロいな」と思いましたが、作業用BGMとしては非常に良かったです。

※パソコン作業中にyoutubeで再生していると突然CMが始まってビックリすることがありますのでご注意ください。



②エルヴィン・シュルホフ”五つのピトレスケ”第三曲


20世紀前半に活躍したチェコの作曲家です。上の楽譜を参照すれば分かるように、緻密に構成されたリズムが印象的です。早速聴いてみましょう。(※動画が落ちてて貼れませんでした。すみません)

いかがでしょうか。無音です。20世紀初頭にヨーロッパで興った「ダダイズム」という既存の常識や秩序に対するアンチ的な思想を特徴とするアート運動に影響を受けています。

決してふざけている訳ではないのは、この厳密に構成された休符が物語っています。「指定されていない音(休符)を演奏する」=「聞き手に曲の主体性を持つ」という確固たるコンセプトに成り立つこの楽曲は「指定されている音(音符)」を奏でる事よりも時に雄弁に聞き手に対して語りかけ、自分の中にある芸術に対する観念が立体的に姿を表すのを感じられるはずです。僕には感じられませんでした。

BGMとしては特に何も起こらないまま、気がついたら終了しています。


③ジョン・ケージ 「4分33秒」



こちらの曲は非常に有名ですね。説明不要の現代音楽家「ジョン・ケージ」による作品です。

3つの楽章からなる4分33秒の曲は全て「休み」と指示されています。

この曲は「無音」を演奏する、ということより、この曲を演奏することで演奏される空間を切り取り、演奏が行われている周囲の環境音を音楽に反映させるという意図があるようです。

この「4分33秒」に関連して、最近iphoneアプリで「4分33秒」というアプリがリリースされました。




世界中の好きな場所で「4分33秒」を演奏し、それを世界中のジョンケージファンと共有できるというジョンケージファン待望のアプリです。

「何言ってんだ…?」って感じですか?僕は「何言ってんだ…?」と思いました。

しかしよく考えてみればこれほど「4分33秒」の音楽性のコンセプトを深く理解したアプリはないのではないでしょうか。

風の音、街のざわめき、家族の話し声、波の音、「ミヤネ屋」の音声……。

世界中のあらゆる環境音を「音楽」として、あなただけの「4分33秒」として切り取り、シェアする。なんだか楽しそうじゃないですか?ダウンロードしてみようかと思ってます。(有料です)

ちなみに「4分33秒」はヘビーメタルバージョンというのもあります。





デッドテリトリーというバンドがやっています。イントロが如何にもメタル、という感じですね。

BGMとしては若干うるさ過ぎる印象があります。


※更にちなみに、なんですが、ジョン・ケージには他にも「Organ2/ASLSP」という演奏時間が639年かかる曲があり、2001年からドイツの教会で演奏が開始され、現在も演奏中です。演奏終了は西暦2640年予定。途中退席可なので、おヒマな方は是非どうぞ。

終わりに

いかがでしたでしょうか。深淵な無音音楽の世界。無音であるということは、一見するとそこに存在していないかのように見えますが、そこには作曲者の意図や思想が明確に「ある」ことが感じられます。それこそが「音楽」であり、「音楽」を脱構築する試みこそが、「音楽」を更なる高みに昇華する行為なのだと思います。

しかし作業用BGMとしてはこれらの音楽は、確実にそこに存在していませんでした。
個人的には何も音が鳴っていないときの方が遥かに集中できました。音楽なんて、全く必要ありませんね。

参考にしてみてはいかがでしょうか。それではまた次回。
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